備忘録

WoTは最近やってないので、単なる備忘録になりました

いいアニメを見た① 花咲くいろは劇場版Home Sweet Home

久しぶりの更新はWoTとは無関係です(というか一ヶ月以上プレイしてないです

使命感とか義務感とか感じると途端にめんどくさくなるようなので、適当なペースで書きたくなったら書こうと思います。

なんとかブログというものを習慣化したいと常々思っていたので、ここからなんとか継続していきます。

 

なんでいきなり更新しようと思ったのかというと、いいアニメを見たからです。

やっぱり感想・批評は残しておきたいんです。

そんな感じですw

 

それでそのアニメとは花咲くいろはの劇場版です。

今更感半端ないですが、今週末金沢で僕が好きなYUKIのライブがあるので、

そのついでに以前聖地巡礼した際に行くことができなかった西岸駅に行こう!

と思い立ったのが動機です。

そうなんです。聖地巡礼するぐらい好きな作品なのに未だに観てなかったんですw

そんなわけでdアニメストアにあったので観てみました。

 

※※ネタバレあります

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まずこの作品について話す上で外せないのが、脚本を担当された岡田麿里さんです。

この方はPA作品ならtrue tearsに始まり、凪のあすからでもシリーズ構成をなされていて、他会社ならあの花とかここさけもこの方です。

この方の脚本はキャラクターの感情がきびきび変化していき、その描写が繊細です。

原作ありの場合なら無難なイメージですが、オリジナル作品の場合、自分の色を出しすぎて受け入れづらいこともあるお方。

なんですが、この作品ではドンピシャリって感じでハマってたように思います(TV版含めて)。

 

まず導入から回想への流れが良いです。

 

緒花がたまたま古い業務日誌を読んでみたら若かりし皐月さんのことが書いてあって、皐月さんの回想に入るという流れ。

回想自体は、皐月さんが高校生の頃に感じていたもどかしい悩み(何者になりたいかイメージできない自分、しかしこのままではいたくない的な)に、将来の夫との出会いによって答えを出して、やりたいことを見つけて前に進み始めるというものです。

この時に非常に効果的だったのが古い業務日誌。

業務日誌に回想の内容が鮮明に書かれているわけではないのですが、視聴者を違和感なく回想へ導いています。

これによって視聴者も緒花に感情移入しやすく、緒花と一緒に皐月さんの心情をついつい想像してしまうんですね。

そして回想の最後に緒花のモノローグが入ることで、視聴者と皐月さんの印象についての答え合わせをしています。

これによって緒花はママも一人の人間であることに気付いたと思うんですよね。

一人の人間であるから、当然のように悩むし、壁にもぶつかるし、恋もする。

ママのことを全く理解できないと感じていたであろう緒花のそのリアクションも面白くて、夜中にいきなり走り出すというw

緒花らしくて好きです。

 

次はなんといっても菜子の2つのシーン。対比が見事なんです。

そしてあいなまさんの名演技が光ります。

1つ目はいなくなった妹を探して、でもいなくて、そのタイミングで母から電話がかかってくるシーン。

2つ目は妹を見つけて、妹に心中を吐露されて、それに対してリアクションするシーン。

1つ目のシーンでは、いつも気丈に振る舞ってた菜子が母に対してヒステリックに迫るんですが、菜子の見たことのない一面が顕になります。(菜子のわがまま聞いてよ!)

2つ目のシーンでは、妹を見つけた当初こそ責める菜子でしたが、妹の気持ちを知って我に返り、妹が一番かけてほしいであろう言葉をかけました。

小さい頃の自分と、菜子の妹を重ね合わせることでその居場所を推測し、そして見事に当てた緒花。

さっきまで母に電話で泣きついていた親友が、気付くと昔自分がしてほしかった対応を妹にしているんですよ。

こんなに大人になりきれているのに、でもその内面は一人の人間であることに気付くんですよねぇ

この流れ秀逸すぎて、脚本力を感じました。

細かい演出を言うと、2つ目のシーンで菜子が妹の涙を拭って、帽子をかぶせて髪をさらっとかき分けるところもすごい好きです。

その後で泣いてしまった緒花に対する表情もすごい好き。

この辺りはめちゃくちゃ気合入ってましたね。

 

そして最後、夫が亡くなったあと、赤ん坊の緒花を連れて喜翆荘に皐月さんが帰ってくるところですね。

駅の公衆電話(しかもテレカ)で会話してますが、このシーンでの皐月さんの負のオーラがすごいこと。

夫が亡くなったんだからしょうがない、子供のためを考えたらしょうがないって自身を押し殺して、帰ってきたんだろうなと想像します。

僕はスイさんと会話してまた出てくのかなと予想してましたが、全然違いました。

スイさんの働く姿を見ただけでっていうのは予想外でした。

でもこのシーンは今とても共感できて、働き始めてから親が働くところを見るとやっぱりいろいろ感じるものがあるんですよね。

皐月さんは大人になったけど、大人になったからスイさんへの解釈を改めたのだと思います。

あとこの一連のシーンは、大人になっても悩むよ!的な意図も感じました。

 

良かったところはこの辺にして、気になったところをちらほら挙げてみます。

民子と結名の出番が薄かったのはしょうがないかなぁ

女の子が百合百合するアニメではないですからね。

 

菜子の妹、何歳かわかんないけど、電車乗って金沢市街まで出て、デパートの屋上一人で行きますかね?w

緒花が動物園→ペットショップだったから似たようにグレードダウンしたところにいるんかなとか思ってました。

それに関連して、菜子が弟から電話をもらって妹を探しに出掛けるシーンですが、妹がどういう流れであの場所に至ったのかいまいちわかんないんですよね。

弟くんの発言が妹の行動に寄与したのかどうかはこれじゃわかんない。

おそらく妹は遠足行きたくないと言って、弟と喧嘩になったまでは想像つくけど、それでデパートの屋上に行くというのは飛躍し過ぎではないでしょうか。

 

 

こんな感じかなぁ

文章に起こすの難しいっすね。

結構時間もかかってしまいました。

その内またTVアニメのほうを見返したいなと思えました。

とりあえずは今週末、聖地巡礼楽しんできます。

残念ながら予約取るのがおそすぎて湯涌温泉には泊まれませんが、日帰り温泉でゆっくりしたいと思ってます。

それでは。

 

余談

花咲くいろはの聖地は金沢駅から車で40分程度走ったところにある湯涌温泉ですが、

あそこから金沢市街に電車は通ってません。

あの場所に駅を作って電車を走らせたのは完全オリジナルなんです。

でもモデルになった駅は存在していて、どこにあるかというとここです

 

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ご覧の通りなかなかの難易度ですw

そんなわけで行ってまいります。